日時:

2009年5月2日〜4日

場所:

山口県山口市香山町瑠璃光寺

スパルタスロンのリベンジ作戦のその2として、”萩往還を完踏しよう”という目標を設定した。
あくまでも、練習なので、全力は出さず、完踏後も、あと100kmの余裕を残すことが目標である。
本当は、250kmの部門に出たかったが、初出場は140km からとなっている。

新幹線で大宮から約6時間ほどで行ける。
秋田と同じで大宮駅が最寄りだと、とても行きやすい。
新幹線の中では、暇にならないように学生時代に凝った四色問題の本を読んで行った。
それにしても、この証明は間違っている様な?でも、間違っていることを証明することも
難しいというややこしい問題なのだ。
おかげで暇にならなかった。

ホテルのLAN がまた、とても怪しい方式を使っていた。
IPアドレスを、適当に設定してください!?
こんなんで繋がるのかよ?
あれ、頑張ったら繋がったぞ。思わず原理を調べようとしたが、明日140km走らないといけないのでやめておいた。
ホテルから会場まで歩いて行くと実に遠いことに気づいた。4kmはある様だ。

うぐいす張りの石畳という、また、いっそう怪しい物が会場にあったが、確かに音をたてると遠くで”ミャオ”と猫が鳴くような音が返る。
みんな手を叩いて歩いている。遠くで見ると音は聞こえないので、その姿がまた怪しげ。

と、余計なことばかりしていてはいけない。
これから、140km 走る。え、夕方6時から?

スパルタスロンの時考案したヘッドライトを腰に巻いたものを装着してスタートした。
説明会の”まず迷うことはないだろう。前後に人はいっぱいいるし”というのは、嘘だった。
初めの防府までの往復は良かった。
しかし、萩に向かおうとしていきなり迷ったのでゴール地点で道を聞く。
そして、これから、萩往還の本当の恐ろしさを知るのだった。

前後に人は?全くいない。真夜中。真っ暗。
腰のライトだけが頼りだ。
それに、コースはこちら、って思いっきり45度ぐらいの勾配の石段じゃないか?
これは、夢に出てきそうだ。
なんとか迷いながらも山道を萩に向かった。
真夜中なので恐ろしく遠いような気がした。
100km の余裕というのは、もはやない。
死ぬか生きるかの世界だった。

13時間なんて、あまい目標が、バカバカしくなってきた。帰りの萩往還に入った頃には、もう夜が明けていた。
でも、朝になったらこちらのものだ。
山道を快調に?ずりずりと戻っていくのだった。
結局、1位か2位だったようだが。2位でした。
(道理で、人がいないはずだ!)
順位は関係ない大会だった。
それでも、来年250km に出てみたくなってしまった。