近江鉄道彦根車庫  滋賀県彦根市古沢町

 当社の主な貨物輸送は、野沢セメント(現在:住友セメント)の原石輸送(昭和35年11月10日営業開始)、 日本石油のタンカー輸送(昭和38年11月28日営業開始)、キリンビールのビール輸送(昭和49年6月1日営業開始)および東洋カーボン の原材料輸送(昭和46年11月1日営業開始)等があり、電気機関車はこれら貨物列車のけん引に活躍していた。
 ところが、貨物や荷物の輸送にトラックが進出し、さらには国鉄の貨物輸送の再編成等により、当社の貨物輸送も鳥居本・彦根 間の日本石油のタンカー輸送を最後に昭和63年3月12日をもって廃止を余儀なくされた。
 現在、当社は11両の電気機関車を保有し、彦根車庫に集められ全くの休車状態のまま留置されているが、当社の電気機関車、と くにED14形式は、マニアの間では全国的に有名で、その雄姿をカメラに収めようとするカメラマンが跡を絶たない。
 また、現在保存が約束されていない車両の中では、専門家のなかで国鉄東海道線電化の当初に使われた一形式の電気機関車が全 機揃っていることから、保存の要望が最も強い車両でもある。 (近江鉄道ホームページより) 

(2004年1月11日撮影)

(2004年1月11日撮影)

ED313(2004年1月18日撮影)

 ED31形は、大正12年(1923)芝浦製作所・石川島造船所製の40t凸型機で、元伊那電気鉄道(デキ1〜5)が 国鉄に買収されて昭和27年(1952)にED31形と改称された国産初期の古典機である。
 国鉄では昭和30年(1955)から廃車され始め、昭和30年9月23日(昭和30年8月17日認可)にED313が、昭和 30年12月1日(昭和30年10月24日認可)にED315が、昭和32年2月21日(昭和31年12月21日認可)にED314 の順に近江鉄道が払い下げを受けて、本線の主力機として使用を開始した。
ED313・314は、武佐・近江八幡間の東洋カーボンの貨物列車として昭和61年7月31日まで、新八日市・ 近江八幡間の一般貨物列車として昭和61年10月30日まで活躍していた。その後は、工事列車用として使用されて いる。

 なお、住友セメント彦根工場専用線の入換え専用として使用されていたのはロコ1101形(昭和5年東洋電気 ・日本車輌製30t凸型機)で、南海・国鉄阪和線を経て昭和25年廃車後、昭和26年7月10日、近江鉄道が認可を得て 払い下げを受け、昭和61年6月30日まで使用していた。
 (近江鉄道ホームページより)

ED314(2004年1月18日撮影)

セキ7(2003年1月18日撮影)

セメント原石輸送貨物車(2004年1月18日撮影)

DD13104(2004年1月18日撮影)

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