瀬戸港(大瀬戸町)から池島(外海町)まで江崎海陸運フェリーで約40分。ここに、2001年11月29日閉山した 池島炭鉱があった。
長崎県外海町の西彼杵半島西岸から7キロ沖合にある海底炭鉱。三井松島産業(本社・福岡県福岡市)の100%出資子 会社である松島炭鉱が1952年開発に着手し、1959年に営業出炭を始めた。
閉山前の採炭現場は坑道入口から直線距離で8キロ、海面下650メートルの所にあり、地表近くの「露天掘り」が中心 の海外炭鉱と違って、その作業はきびしいものであった。可採埋蔵量は約17億トン。
池島炭鉱は国の保護を受け、早くから賃金カットなど徹底した合理化に取り組み閉山を免れていたものの、最後はこれま での他のヤマと同様、見捨てられてしまった。それが早くから計画されていた国の政策であった。