クラスレスネットワークにおけるdjbdns正しい使い方

By Reinin Oyama

初めに 親愛なるD.J.Bernstein氏に送る・・・・・?

 2003年は、私にとっては、djbdnsで始まった年だった。
正月三賀日、日本の人は、大抵酒飲んで、惚けてるとき!私は、djbdnsと格闘していたのだった。
 手強い、こいつに本当に付いていけるのか?・・正月中に・・・・Bフレッツの開通の日は、迫ってくる。
そんな事を、しながら、何とかほぼ、理解し、ほぼ、完璧な設定をすることに成功した。
(あえて、完璧とは言わない!世の中に完璧などないのだ!)
 ここに、その成果を披露するのだった。
注意1:djb氏のソフトは、たいがいUNIXでしか、動きません。そこんとこ、よろしく!
注意2:djbdnsは、IPアドレスを2個必要とします。
     BINDの様に、名前の公開と、キャッシュの利用を1IPに出来ません!
     そうは、言っても、1つをローカルアドレスにして、やりくりする事は出来ます。

クラスレス(クラスC未満)とは

 専門馬鹿どもは、直ぐにこういうものを説明なしに使う・・・・・・!?
今、通常使われているIPv4のネットワークには、クラスA、クラスB、クラスCがある。
それぞれ、IPアドレスを、16777216個、65536個、256個まとめて扱う規模の違うネットワークだ。
通常、サブネットマスクを使って、255.0.0.0 255.255.0.0 255.255.255.0 等と定義する。
しかし、一人に、256個もアドレスをあげると、さすがにIPアドレスが、足りなくなるので、256個以下の
アドレスを、まとめて扱う方法が、考え出された。
これが、どのクラスにも属さないと言う意味で、クラスレス(または、クラスC未満)!と言われているのだ。
個人で、プロバイダーから1個IPをもらった、なんて言うのもクラスレスだ!
残念なことに、たいていのDNSのソフトは、あまりクラスレスのことを考慮しないで設計されている。
djbdnsも例外ではない。(djb教徒の皆さん怒らないでね)

インストール

※ FedoraCore,RedHat 系をお使いの方、make が通らない場合は、ソースディレクトリーにある
conf-cc の gcc または、 cc の行の最後に -include /usr/include/errno.h を追加してください。

 djbdnsには、前提ソフトが必要だ。
全て、djbこと、D.J.Bernstein教授の作品だ。(qmailの作者でもある)
daemontools 0.70以上と ucspi-tcpだ。
http://cr.yp.to/djbdns/install.html から、djbdnsと一緒にダウンロードできる。
インストールの仕方もそこに書いてある。(ただし、英語、日本語の頁もあるが・・・・・・)
1.daemontoolsのインストール方法は、とても個性的だ!
まず、/packageを作れ!(djbは正しい!)
どうも、この中で実行している様だ!ワークと思ってはいけない!
mkdir -p /package
chmod 1755 /package

中に入る。
cd /package
tar -zxpf ~/daemontools-0.76.tar.gz
などで、解凍し、
cd admin/daemontools-0.76
と、中に入っておいて
package/install
と言うスクリプトを実行する。・・・・・・変わってる・・・・・
もし、コンパイラーが無い!なんてエラーが出たら、
src の中のconf-cc conf-ld と言うファイルの内容を変えてみる。(gcc を ccにするとか)
(おっと、これって勝手にやってくれるのかな?)
ところで、Solarisは、/etc/inittabの最後の行を以下の様に変更する必要がある。
SV:123456:respawn:/command/svscanboot >/dev/null 2<>/dev/null </dev/null
そうそう、終わったら、BSD系OSでは、再起動。
そうそう、/etc/inittab のあるOSでは、kill -HUP 1 で良い。
2.ucspi-tcpのインストールは、簡単だ(qmailとほぼ同じ)
ワークディレクトリーで、
tar -zxf ucspi-tcp-0.88.tar.gz
などと解凍して
cd ucspi-tcp-0.88
で中に入って、
make setup check
だけでよい。
もし、コンパイラーが無い!なんてエラーが出たら、
conf-cc conf-ld と言うファイルの内容を変えてみる。(gcc を ccにするとか)
インストール場所を変えたい人は、conf-homeを変更する。(デフォルト/usr/local)
3.djbdnsのインストールも、同様だ。
tar -zxf djbdns-1.05.tar.gz
cd djbdns-1.05
make setup check
だけで良い。(conf-cc conf-ld conf-home も同様になっている)
djbは、この後、成功レポートを、メールしろと言っている・・・・・らしい。(思わず送ってしまった)

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