EeeTop (Eee Top) に Fedora 11を入れてみる!

By 大山礼仁

とにかくやりました

 とりあえず、EeeTopを買ってはみたものの、画面が汚い、操作しにくいわで、Windows XPでは、
到底使い物にならなかった。
仕方がないので、Linux をと、Fedora 10 を入れようをしたが、うんともすんとも、インストールできない。
あの、Ubuntu は、インストールできるらしい!!(ドイツでやった人が・・)
で、しばらく放っておいたのだが、Fedora 11 がでたので、だめもとで、インストールすると、なんとすんなり出来た。
もっとも、若干画面が変だし、DVD が、再生できないし、タッチパネルが使えない。
それならば、作ってしまえ!ということで、xorg.conf と、DVD のコーデックと、タッチパネルドライバを
Web の他のページを参考にして、作成してしまいました。
Fedora 11 は、"2番目のメニュー"(重要)で、GUIで、簡単にインストールできるので、省略します。1番目メニューは!?
インストールした後、
リポジトリを追加します。
rpm -ivh rpmfusion-free-release-stable.noarch.rpm
rpm -ivh rpmfusion-nonfree-release-stable.noarch.rpm
rpm -ivh livna-release-9.90-1.noarch.rpm
(この後、yum -y update を一応やっておいた方が良いかも。必要なら再起動)
そして、yum でソフトを追加します。DVD 再生で足りないソフトは 次のように yum でインストールできます。
yum -y install totem-xine xine-lib-moles で追加し、totem-backend -b xine とする。
今回作成したコーデックも入れます。
rpm -ivh libdvdcss2-1.2.10-1.i586.rpm
※注意:DVD 再生は、あくまでも個人的に楽しむために使ってください。
(あとDVDの音がおかしいときは、システム->設定->Advanced Volume Controlのデバイスを適当にいじると直ったりする)
さらに、今回作成したタッチパネルのドライバを入れます。(まだバグがある様でときどき固まります。どうもモニターOFFが怪しいのでスクリーンセイバーだけで試す。intel のグラフィックドライバがくさいが)
rpm -ivh xorg-x11-drv-evtouch-0.8.8-1.fc11.i586.rpm
xorg.conf を、/etc/X11 の下に入れます。
そして、再起動。
ちなみに、コーデックのソースは、これです。
タッチパネルのドライバのソースは、これです。
うまくいかない人は、ソースを修正して自分で直してください。
決して私にクレームをださないこと、自己責任で行ってください。
もっとも、失敗しても、リカバリーディスクで XP に戻せばいいのですが・・・・・・
あの、使えないマシンが、結構面白くなりました。


そしてさらに、悪のりして Live Camera を実装してしまった。
内蔵のカメラは、そこそこ写る。内蔵のマイクは音がなぜかしないけど・・(内蔵してなさそう、後日増設しました、え、やっぱりどこかにある?謎だ)
それは、良いとして。
yum -y install ffmpeg
ffmpeg をインストール。
   /etc/ffserver.conf を作って、/etc/init.d/livecam を作って自動実行を chkconfig livecam on として設定する。
   /etc/init.d/livecam start でおもむろにスタート。
   他のマシンのブラウザから、
http://eeetop.hasiru.net:8090/test.swf
でアクセスできる。
(eeetop.hasiru.net は、自分でつけた名前か IPアドレスで)
え、/dev/dsp が、ないって。
/etc/modprobe.d/dist-oss.conf の最後の行のコメントアウトを外して再起動で出来たりする。
後日、yum update をしたら、ffserver が動かなくなってしまった。
Webで対処方法を調べると、
cd /usr/lib/i686
mv libavformat.so.52 libavformat-disabled.so.52
とやって、 reboot
で、直る?
バグを隠してるだけだねぇ。

さらに、後日、Fedora 12 の開発プロジェクトの方で、intel のグラフィックドライバを更新していたので、Fedora 11 用にビルドし直して rpm を作成した。
前提ソフトとして、libdrm libdrm-devel のアップデートが必要だった。
rpm -Uvh libdrm-2.4.12-0.2.fc11.i586.rpm libdrm-devel-2.4.12-0.2.fc11.i586.rpm
rpm -Uvh xorg-x11-drv-intel-2.8.0-0.3.fc11.i586.rpm
これで、固まる現象はどうやら、出なくなった様だ。
また、デスクトップ効果が使える様になった。
ソースは、これと、これ

さらに、無線LANも使ってみたくなった。
Web を必死に探すと、なんと、RalinkTech という会社の RT2860という製品であることを発見した。
http://www.ralinktech.com/support.php?s=2
から、Linux 用のドライバーを入手できた。
適当なディレクトリーに置いたのち、
bzip2 -cd 2009_0918_RT2860_Linux_STA_v2.2.0.0.tar.bz2| tar xvf -
cd 2009_0918_RT2860_Linux_STA_v2.2.0.0
make
make install
これで、インストールできた。(でもカーネルがアップデートされるたびにしないといけない)
あとは、/etc/modprobe.d に、rt2860sta.confを作って、
alias ra0 rt2860sta
と一行書いて再起動すれば、認識される。
そして、システム->管理->ネットワークで新規作成で、ワイヤレス接続をそれなりに追加すれば良い。
どうも、かめば噛むほど味の出るマシンのようだ。
追伸:後日 kmod-rt2860 というのが、出来た様だ。
yum -y install kmod-rt2860
で、ドライバが、入る様になった。
でも、カーネルを入れ替えられたり、少し怪しげなので、しばらくこわごわ試してみる。

後日、タッチパネルが少しずれているのが気になったので、
キャリブレーションをしようとしたが、なぜか、どうやっても
calibrate.sh が動作しない。
もう、ev_calibrateをソースを読んで直そうかと思ったが、それもばかばかしいので、
手動で直すことにした。
実は、xorg.conf の Section "InputDevice"の Option で設定できるのだ。
MinX MinY で、まず、画面の左上のオフセットを調整する。
MaxX MaxY で、右下のオフセットを 4096 周辺で調整する。
あとは、x0 y0 が、左下の微調整。
x1 y1 が、中下の微調整。
x2 y2 が、右下の微調整。
同様に、x3 y3 左中 x4 y4 真ん中 x5 y5 右中 x6 y6 左上 x7 y7 中上 x8 y8 右上となっている。
これで、試行錯誤で調整すると、結構良くなった。
もう、Windows 7 は、いらない様だ。

Fedora 12 が、出たので、また、インストールしてみた。
どうも、kernel 2.6.31 から、無線LAN のシステムコールの引数が変わったので、
ドライバのパッチを作成した。(何でそんなもの変えるかな?)。
また、xorg 1.7 から、タッチパネルの様な入力デバイスの関数の引数が変わっている!
仕方がないので、作成したソースrpm(似たもの同士か?)。
さらに、ffmpeg で、ライブ画像を配信していると、OS が、フリーズ!!!!
Fedora 12 は、まだ、使えない模様だ。
有線LAN でも固まった。video デバイスのドライバあたりだろうか?
音声 OFF でも、固まりました。

udev が、今日アップデートされたら直った様だ。
そうか、中間にある udev とカーネルの相性の問題だったのか。
これで、使えるようなら良いのだけれど。
様子見かな?
う、やはり固まった。確率が減っただけだ。
kernel 2.6.31.6-145 に上げても直らない。

現在 kernel 2.6.32.9 これで、安定した様だ。
やっと、Fedora 12 が、使えるようになった。

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