1999/9/26
わけあってこのベルリンマラソンの記憶は、しばらく封印していました。
しかし、最近になって、やっと懐かしい思い出に変わりました。
ああ、もう一度、ブランデンブルグ門を走りたい。
スタートは、このカルロッテンブルグからだ!
犬伏と一緒にスタートした。
勝利の塔を回って、ブランデンブルグ門の下を一気に駆け抜ける。
まさに、東西統一、自由の証だ。
世界中から集まった人たちは、
雨も、ものともせず、走りつづける。
私も、その一人だ。
ゴールは、アウグスツス教会。
空襲で唯一残った建物だ。
ランナーのたくましさと重なる。
わけあって、自己最低記録で走ってしまった私だが、
今となっては、それもいい思い出になった。
次の日に、棺おけを担いだ骸骨の集団がデモ行進をしていた。
旧東ドイツの労働者たちだろうか。
思わず一緒に歩いていた。
いつの日か、また戻ってこよう!
そして、うまいビールでも、飲もうか。