simscan で迷惑メールを撃退!その2

By 大山 礼仁

フィルターソフトのインストール

 まず、迷惑メールフィルターソフトをインストールしよう。
今回使用するのは、Spamassassin と、Bogofilter と、 dspam とします。
Spamassassin については、説明を省略します。
インストールの仕方は、各プラットフォームでいろいろと説明されています。
初めからインストールされているもの、rpm でインストールできるもの、
ports でインストールできるもの、多くあります。
自分でソースからインストールする必要があるのは、Solaris 位でしょう。
そうそう、Clam Anti Virus も、simscan の前提のソフトになっていますが、
これも、状況は、Spamassassinと同じなのでインストールの説明は省略します。

さて、Bogofilter ですが、これが、なかなかくせ者(タコもの?)です。
まずこのあたりのダウンロードページから、ダウンロードします。
このままだと、ヘッダーのIDに特殊な細工をしたメールでCore dump するので、
tar zxvf bogofilter-1.1.7.tar.gzで、解凍したのち、このパッチを、
cd bogofilter-1.1.7; patch -p1 <../bogo.patch とやって当てます。
(これ、クレーム出したんだけど、"そのメールはRFC 違反だ"と言って相手にしてくれなかった
果たして、スパマーは、RFC を守る者なのだろうか?)
cd bogofilter-1.1.7
./configure
make
make install
で、インストール完了です。

次に、dspam です。
これは、ここらから、ダウンロードしますが、この時点では、最新版 3.8.0 が、
とても変だったので、dspam-3.6.8.tar.gz を使用しました。
デーモンが必要なので --enable-daemon とします。
tar zxvf dspam-3.6.8.tar.gz
cd dspam-3.6.8
./configure --enable-daemon
make
make install
ここで、デーモンを起動する様にします。
まず、/usr/local/etc/dspam.conf を編集します。
Trust root
と書いてある行を探し、その下あたりに、
Trust qmaild
Trust qmailq
と追加します。
後は、
ServerPass.Relay1 "secret"
ServerDomainSocketPath "/tmp/dspam.sock"
ClientHost /tmp/dspam.sock
ClientIdent "secret@Relay1"
あたりの行のコメントを外す(#を取る)位でOKです。
次にシステム起動時にデーモンが立ち上がる様にします。
スタートアップスクリプトを作成しても良いのですが、
djb 作の daemontools があれば、簡単です。
mkdir -p /var/service/dspam
cd /var/service/dspam
vi run

これで、
#!/bin/sh
exec /usr/local/bin/dspam --daemon

と書いて vi を終了して、
chmod 700 run
とし、
ln -s /var/service/dspam /service
これで、簡単に起動します。
ちなみに、手動起動は、
/usr/local/bin/dspam --daemon&
です。

以上で、前提のフィルターソフトは用意できました。

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