最強のMTA!qmail を使おう!(その6)

制御ファイル(/var/qmail/control)作成

cd /var/qmail/control で、中に入り、
vi などで、/var/qmail/control の中の必要な制御ファイルを作成する。
多少難しいが、sendmail.cf の比べものにはならない。
また、./config ./config-fast コマンドで自動生成もできるが、やはり、理解して、
手動で設定した方が思い通りのものが出来る。
1)me
DNSに登録されているこのマシンの正式名称を書く。
2)defaulthost
メールの宛先の@以下を省略した時に付加されるもの(@を除く)を書く。
例:lenin -> lenin@lenin.gr.jp (defaulthost:lenin.gr.jp)
2)defaultdomain
メールの宛先の@以下に.が無い場合に付加されるドメイン名を書く。
例:lenin@ml2 -> lenin@ml2.lenin.gr.jp (defaultdomain:lenin.gr.jp)
3)plusdomain
メールの宛先の最後に+を書いたら、.書いた内容が付加される。・・・・(^^;;;;
例:lenin@lenin+ -> lenin@lenin.gr.jp (plusdomain:gr.jp)
4)locals(重要)
このマシンが、ローカルアドレスとして扱うメールの@以下を、記述する。
これを間違えると、メールがループする場合があるので、注意!
例:
hasiru.net
www.hasiru.net
srv1.hasiru.net
ml.hasiru.net
lenin.gr.jp
www.lenin.gr.jp
srv1.lenin.gr.jp
ml.lenin.gr.jp
5)rcpthosts(最重要)
このマシンが送受信を許可するメールアドレスの@以下を記述する。
例:
hasiru.net
www.hasiru.net
lenin.gr.jp
www.lenin.gr.jp
6)smtproutes
通常は、使わない。
特定のマシンへ強制的にリレーしたい場合に使用する。
ドメイン名:マシン名または、[IPアドレス]
で、指定する。何行でも書ける。
例1:全ての外向きのメールを、ml4.hasiru.net へリレーする。
:ml4.hasiru.net
例2:www.lenin.gr.jp宛のメールは、192.168.0.5へリレーする。
www.lenin.gr.jp:[192.168.0.5]
7)queuelifetime
キューに滞在する最大時間を秒数で設定する。
このファイルは、無くとも良い。
デフォルトは、7日になる。(604800)

各ユーザーのMaildirの作成

Maildir形式を使用する場合は、各ユーザーのホームディレクトリーに
Maildirを作成する必要がある。
su - ユーザーID(例:su - admin)
で、ユーザーになって、
/var/qmail/bin/maildirmake Maildir
を、全てのユーザーで実行すること。
(ユーザーが多い場合は、スクリプトで実行するなどの工夫をしよう)

以上で、qmailを走らせるための準備が整った。

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