三菱明延鉱業所神子畑選鉱場 兵庫県朝来郡朝来町神子畑(2002年9月14日撮影)

 当初、明延鉱山は生野鉱山の付山(出張所のような存在)であったが、明治29年生野鉱山が政府から 三菱に払い下げられたことをきっかけに、隣接している明延鉱山も積極的に開発されるようになり、明治42年有望な錫(すず)鉱脈 が発見されてからは、もはや生野鉱山のおまけのヤマではなく、三菱鉱業の重要な主力鉱山となって行った。
 よって、神子畑(みこばた)選鉱場は、最初神子畑鉱山として金を採掘する目的で開発されたものであったが、一向に産出量が向 上しなかったことからこれに見切りをつけ、昭和22年に生野鉱山より明延鉱業所として独立。明延鉱山のための選鉱場として再開発 された。しかし、昭和62年に操業停止。2004年5月、選鉱場も一部を残して解体されることとなった。

三菱明延鉱業所神子畑選鉱場

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明延鉱業所神子畑売店

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全鉱神子畑労組

 全日本金属鉱山労働組合連合会。略して「全鉱」。1947年(昭和22年)2月、131単組64,000人規模で 結成された。しかし、1960年代に入ると主義主張の対立から分裂と再編が何度も繰り返され、1996年8月「非鉄連合(全日本非鉄素 材エネルギー労働組合連合会)」と名を変え、鉱山・製錬・金属加工の他、半導体・セメント・運輸業などで働く約2万人の働く者 が加盟している。東京都品川区にその本部がある。民主党系。

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 「時限部分スト決行中」「地底で働く我々を見殺しにするな」等の垂れ幕があった。

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