住友大阪セメント且賀鉱業所 伊吹鉱山  滋賀県坂田郡伊吹町大字大久保

 伊吹鉱山は、滋賀県北東部にある伊吹山(標高1337m)の南西斜面に位置している。周辺は、石灰岩層、 非石灰岩層からなる二畳紀層が分布する。また、山の北および西斜面の社有地約300haでは106科551種類の植物が確認されており、 冷温帯性の草本の宝庫となっている。

 昭和27年6月、大阪セメント伊吹工場の原石山として開山。平成6年10月、住友セメントと合併し、住友大阪セメント且賀鉱業所と なる。露天掘りによる採鉱石は石灰岩で、セメント用原料の他、製紙用原料、コンクリート用骨材、路盤材、砕砂として外販されてい る。

 昭和47年4月、滋賀県との間で自然環境保護協定を締結し、鉱山の植生復元(緑化)事業が進められている。(住友大阪セメント 滋賀鉱業所発行「伊吹鉱山概要」参照) 

2002年5月25日、伊吹鉱山課長(左)のお世話により、4名入山許可を得た。
「見学者はあなたたちが初めて」とのこと。

水平坑、延長333M9、昭和51年12月竣工

 98トン積ダンプトラック(コマツ製)。車両価格約1億円。後方の緑の山は、採掘跡地への植生復元が 進んでいる状況を示す。

 採掘場における油圧ショベル(CAT5130)。ワン・ショベル10立方メートル。

標高770m。琵琶湖に浮かぶ竹生島が見える。

 採掘はベンチカット採掘法を採用。各ベンチで発破により起砕した鉱石は、ショベル&ダンプ工法 によりモービルクラッシングプラントまで運搬され、一時破砕の後、竪坑に投入される。

竪坑をのぞいているところ。炭鉱の竪坑とは用途も形も全く異なる。

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