崎戸歴史民俗資料館 長崎県西海市崎戸町(旧・西彼杵郡崎戸町)


 江戸時代の頃から捕鯨の町として栄え、大正・昭和にかけては炭鉱の町として、そして現在、 製塩・観光の町へと変遷していった崎戸町。その歴史を資料やフィルム等で展示紹介している。
 また、井上光晴文学室もあり、井上文学を垣間見ることができる。井上光晴は福岡県久留米市生まれであるが、彼の自筆 年譜によると旧満州旅順に生まれ、4歳の時に帰国。佐世保の崎戸炭鉱で働き、朝鮮人の独立を扇動したとして逮捕されたと している。しかし、幼少期から「嘘つきみっちゃん」と呼ばれ、彼が生前に記していた生い立ちや経歴の多くは虚構であった という。
 崎戸歴史民俗資料館は入場無料。月曜および年末・年始は休館。



三菱崎戸炭鉱跡記念碑(2005年11月15日 高田さん撮影)

 明治四十年九州炭砿汽船が設立され、福浦坑(三坑)
浅坑(二坑)蛎浦坑(一坑)を遂次開坑した。
 昭和十五年九月、三菱鉱業が同社を合併、
 ここに崎戸炭坑は三菱の炭坑として発展を遂げ、
 昭和十八年には1,259千屯を出炭、従業員
 7500名を超す わが国屈指の大炭坑となった。
 爾来幾星霜 昭和四十三年三月二十日エネルギー
 革命の渦中にあって開坑以来、五十九年の
 歴史の幕を閉じた。閉山と共に多くの人々が、
 この地を去ったが、往時を偲び、崎戸町の
 新たな発展を念じて、この碑を建立する。

 昭和六十一年十一月

 三菱鉱業セメント株式会社 取締役会長 小林久明
 崎戸町 町長 喜浦茂男




三菱崎戸炭鉱の油倉庫(2005年11月15日 高田さん撮影)

 

崎戸町歴史民俗資料館より(2005年11月15日 高田さん撮影)

 

炭鉱記念公園にある炭鉱夫像(2005年11月15日 高田さん撮影)

 

歴史民俗資料館近くの三菱崎戸炭鉱変電所跡(2006年8月19日撮影)

 

同上(2006年8月19日撮影)

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